きっかけ②

自分のこと 自分で決められず

背中を押すもの 欲しいんだ きっかけ

 

背中を押すもの、それは”誰か”であることが多いですよね。あの人が誘ってくれたから。あの人がそう言ったから。あの人がそうしてたから。決心をする時、理由がその”誰か”であることもあれば、決心をした後、振り返ると理由はその”誰か”だったことも往々にしてあります。

 

前回の続き、僕が「行動」をした、すなわち「握手会」へ踏み出したきっかけの話をしたいと思います。今回の話は特に、誰かにとっては至極どうでもいい話かもしれません。もし少しでも興味が、という方だけお付き合い願えればと思います。

 

 

僕が初めて訪れた握手会、それは2016年6月25日、2ndアルバム発売記念個別握手会でした。申込は第6次、抽選結果は6月3日に出ています。前回お話したように、乃木坂46に辿り着いたのが2015年なので1年あまり経った日、ということになります。では僕はその申込の日、何をしていたのか。何故少しの衝動も感じなくなるような1年の期間を経て申し込んだのか。ここから少し私個人の話をしていきたいと思います。

 

まず、申込の日、何をしていたのか。僕はとある会社の新入社員として工場研修に参加しており、研修修了が近づいた同期飲みの席で申込をしました。20人いた同期のメンバーの中に、一人だけ乃木ヲタを見つけたんです。20人の中に一人しかいませんでしたが、それまでの研修中にその人が乃木ヲタだと知っていて、その日声をかけました。

 

実は、あってはならない同業ならわかるそれなのですが、研修当初に労災レベルの怪我をしてしまいました。小指の骨の剥離です。包帯ぐるぐるの見た目でアレなやつです。そんなこともがあったため、ライン(実際に物を作っているところ)研修では予定とは違う、元々女の子が入っていた負荷の低いところに配置してもらいました。当たり前ですがそれはもう勤勉に働いていました。そんな最中の5月25日、工場内を歩いていたら「今日なぁちゃんの誕生日だよ」という声が聞こえてきたんです。作業着の下に乃木坂関連のTシャツを着てたりしましたが、就業中はそんなこと考えてもいませんでした。そんなことを言っていた乃木坂ヲタク、なんと私が配置されたラインの班長でした。とんだ偶然です。偶然に偶然が重なりました。その日も勿論のように4thアニバTを着ていました。必然のような偶然を偶然に更に上塗りしました。当たり前のようにすぐ仲良くなりました。そこで知りました。僕の前に持っていた◯◯さんも乃木坂好きって言ってたよ、と。労災起こしたからたまたま配置されたラインの班長が乃木ヲタでそこに20分の2の乃木ヲタが配置された。その班長とは今でも凄い偶然ですねえと、話したりします。

 

そんな偶然があった上での飲み会。もちろんその同期に声をかけます。女の子でしたが当たり前のように盛り上がります。握手行ったことあるの?なんてことも話します。「今アルバム持ってるよ!」なんて言ってきます。「今個握申し込めるよ!」なんて言ってきます。「一緒に行こうよ!いつにする?」なんて言ってきます。どんどん背中を押されました。「申込ってどうやるの?」なんて言いながらあっという間に申し込んだことを覚えています。

 

僕はその間の一年余り、握手会に興味が無かったわけではありません。握手レポもよく見てました。自分だったらこうしたいな、なんてことも考えていたこともあります。大学院時代に後輩が行ってた話を聞いたりもしてて、仕組みもわかっていました。大学院時代は経済的余裕が全く無かったということもありますが、でも行こうという衝動までは起こらず、このまま家でレポ眺めてれば満足できるなぁなんて思ってました。もちろん、一緒に行こうと言える友達はいませんでした。今思えば、ただそれだけのことだったのかもしれません。ちょっと同じ”好き”を持つ人に少し押されただけで、今までのものは全て覆っていきました。

 

少しだけ、その後の話と僕にとっての握手会の話をします。

 

初めて行った幕張メッセ 2ndアルバム発売記念個別握手会 6月25日第2部、手に握った券は2枚、アルバム1枚分です。アルバム個握だったので歌衣装でしたが、熱望していた命は美しいの衣装でした。そこまでは覚えていますが何を喋ったかは殆ど覚えていません。「可愛いですね!」とは言った気がします、井上レポをたくさん見ていたので。たまに聞かれますが、僕ははじめからたくさん券を取るタイプではなかったです。2ndAの2枚から始まりステップアップしながら17thに100を超えました。

 

そして、僕にとっての握手会ですが、僕はちゃんと「人と人」とのコミュニケーションの場だと思って行っています。これは僕の人生観も入ってますけど、なんでもやる人やれる人でいたいんです。だから報告のような話もするし笑わせるようなこともする、バカみたいなことも言うし真面目な話もします。結局それが、人と人との付き合いだって思ってます。

最近、伊藤万理華推しの人のブログを読みました。たまたまそのタイミングがあって。そのブログを読んで思ったこと、単純に、伊藤万理華ちゃんを推してて幸せだったろうな、と感じました。万理華ちゃんのコミュニケーションはちゃんと「人と人」として貰えているんだなと、レポを見てても分かりますよね。そういう意味で幸せだったろうなと。その点では僕の推し井上小百合ちゃんはもしかしたら推してる人を幸せにしてくれる方ではないのかもしれません。僕のそういうエゴを与えてるのかもしれません。でもこの先もずっとこのスタンスは変えません。そう決めたのは、彼女が、ちゃんと受け取ってるよと、示してくれる姿です。

 

 

決心は自分から 思ったそのまま... 生きよう

この「行動」をした今、とても楽しいです。