約束の卵

 「日向坂46 3周年記念MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」@東京ドーム

 

 1日目は配信で、2日目は現地で見たあとに見逃し配信を見ました。現地で見た光景をすぐに映像で見られる時代って昔からしたら考えられないですよね。そんなこんなで2日間の感想をごちゃまぜで、思ったこと”だけ”、振り返っていけたらと思います。

 

 2日間とにかく楽しかったです。2日経ってこのブログを書いているんですが、まだ余韻が残っています。声が出せない以上、完全燃焼したライブではなかったですが、それでもまだフワフワと残っているのは、心に乗るライブをしてくれた証だと思います。

 

 

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OP

濱岸が欠席となり崩れ落ちている渡邉がやっぱり印象的でした。美穂は過去のライブでもブログでも「22人が揃うことができない」ことを発したりしていました。もちろん今回も過去も欠けた誰かが悪いのではなくしょうがないんですけど、今回のステージは「今回も仕方なかった」ではなかなか消化できない、”ここだけは” の順番だったはずなんです。それがわかるから、ここに引き込まれました。

 

 

Overture

始まりからメンバー全員が揃って立っているのがまず良かったです。乃木坂のときはそうではなかったので。ここで小坂が戻ってくる演出をしてくれたのすごく良かったですよね。”親切な演出” だったなと思いました。スタートでみんなの気掛かりが解れたので。

 

 

ひらがなけやき~キュン

CDDLのリメイクのような始まり。でも僕はやっぱ『キュン』で始まる日向坂のライブが好きです。CDDLのときの、みんなが水色しか知らず、その水色に期待を乗せていた、あの水色一面の景色と感情が忘れられないからです。

水色ってほんとにズルい色だと思うんですよね。空の青、風の青、水の青、人が本能的に望んでいるこういった自然の青色ってすべて水色で具象化されると思うんです。水色って無意識に欲していて、受け入れやすい、そんな色だと思うんですよね。

 

 

ドレミソラシド

1日目の1,2曲はストーリー性のシナリオだと思います。でも2日目の2曲目にドレミを持ってきたのはそういうのじゃなく、演出側の遊びというか望みというか、「やっぱドレミじゃない!?」って狙ったとかじゃない感覚で決まったような気がするんですよね。その感覚が僕らとまったくずれてないから、そういうのも含めてキュン~ドレミの流れが好きでした。

小坂は2日通してこの2日目のドレミソラシドが一番自然な笑顔をしていたと思います。イントロの指揮のところ、間奏明けのDメロ、みんなと楽しそうにしていたのが誰にでも光を指すようなこの曲のパワーなんだと思います。こさかなが自分の曲だとどれが一番好きかは僕は知らないし世にも出てないことかもしれないけど、でもドレミソラシドなんじゃないかなと思うんですよね。

 

 

青春の馬

金村美玖の青春の馬ってもっと荒々しさというか猛々しさがあったあの頃の方が良かったなと思うんですけど皆さんはどうですか?

 

 

My fans

このあとどこかで渡邉美穂大語りタイムがあると思うんですけど笑、間奏のダンスアクトがほんとに凄まじいです。渡邉金村松田富田の4人が選ばれているんですが、この4人、ほんとに良いですよ。でもその中で、このあとのダンストラックも含めて美穂が1番手に選ばれている気がします。

 

 

おいで夏の境界線

僕はこのあたりの曲はまだファンじゃなかったので、その ”熱さ” がわかりません。でも、その ”熱さ” を知っている人たちが会場でそれを教えてくれるんですよね。イントロが掛かってメンバーが出てきたときの浮き上がる感じ。コールの層の厚さと跳ねる感じ。永遠の白線も以前のライブでそれを教わって超好きになりました。だから声の出せないライブってそういう部分も失われてしまって寂しいです。

 

 

キツネ

現地にいたんですが河田陽菜ちゃんがぴょ~んとしたときのばこーんで心臓が破裂するかと思いました。

 

 

抱きしめてやる

2日目のMVPは間違いなく抱きしめてやるの渡邉美穂です。曲の最後もそうでしたが、カメラに抜かれているときの表情がほんとに ”入ってて” 良い。この曲って日向の曲の中ではちょっと特異的で、”強い女性” の詞なんですけど、美穂が性格もパフォーマンスもそれにすごくマッチしていてすごく良い。そして曲調はどちらかといえばダーク寄りで、それを表現できるのも良い。すべてが噛み合ってる上ですごく存在感がありました。良いものを見るとなんか声には薄っすらしか出ないような「おぉ~」とか「うぉ~」とかが湧き出るような瞬間あるじゃないですか。2日目は間違いなくここでした。

今の日向坂の中で「明と暗」「陰と陽」をどちらも入り込んで表現できる人って金村美玖と渡邉美穂しかいない気がします。これってたくさんの曲と曲調をパフォーマンスするアイドルにはすごい大事だと思っていて、乃木坂では生駒・西野・飛鳥なんかはみんなこれが出来上がってたと思うんですよ。特に生駒は最後のAgainstとか思い出すとわかりやすいんですけど、1曲の中でこれを使い分けてました。金村の『ってか』ではこういうところをやろうとしてる気がします。とにかく何が言いたいかというと、日向坂のパフォーマーとして今一番熱いのは渡邉美穂ですよってことです早くフロントでバチバチに踊ろうよ。

 

 

ひらがなけやきの1期生曲

「久々にあれやろうぜ!」って時ってなんか無性に楽しくなっちゃうじゃないですか。1期生みんながそんな感じでパフォーマンスしていたのが見ててすごい微笑ましかったです。

 

 

3期生曲

上村ひなのを見ながらこのあたりでふと思ったのが、表情や佇まいが「アンダーセンターでアンダーライブを経験してきた子」のを見てる感覚にすごい似てるなと思ったんですよね。なんか全部が一回り新しくなったような感じ。煽りもうまくなりましたよね。日向坂に改名した時点ってどのメンバーももうほとんど出来上がってたりしたので、日向坂でこういう感覚を味わえるような成長をひなのが成し遂げて良かった良かったとなりました。

 

 

ときめき草

サイドステージの水の演出との相性バツグンでした。ときめき草って凝らなくて良い良さがありますよね。今回、凝ったLEDやプロジェクションじゃなく、シンプルに水で演出を作ったのはすごく良いなと思いました。

あとときめき草ってなんかいつも歩いてるイメージがあるんですけど、ときめき草のダンスが好きなので次からは歩かせないようにお願いします。

 

 

ソンナコトナイヨ

初披露も会場で見ましたが、この曲って否が応でもボルテージが上がる "圧のある曲” だと思ってます。でもそれも『ってか』に超えられていったんですが、でもやっぱそういう曲としてこれからも扱われていってほしいですね。

このときもそれ以外のときも思ったんですが、最近東村芽依の圧巻のパフォーマンスって見なくなった気がするなぁ。あと「どんな君だって がっかりなんてしない」の16拍のすべてが好きです。

 

 

期待していない自分

2日目の佐々木美玲をみて、やっぱこの曲はみーぱんの曲だなと思いました。曲もダンスも好きですけど、やっぱみーぱんがいないと根本が成り立たない曲だなと。

 

 

君しか勝たん

クラップ曲ってめちゃくちゃ楽しいのでもっと増えてほしいですね。

 

 

半分の記憶

ここのダンスアクトもほんとにヤバい。もちろん渡邉美穂です。今回ダンスアクトしている6人の2期生はダンススペックでいうと相当高いです。バレエ仕込みのノビにメリハリがある松田、キレと圧倒的なリズム感の富田、動きの良さ・大きさ・力強さを全部まとう金村の3人はMy fansでも出てきましたが、丹生もダイナミックなダンスで見栄えが良いし河田も決して下手な部類じゃないと思います。それでも美穂が圧倒的すぎる。今回金村と並ぶことが多かったので比べて見やすかったんですが、金村のほうがスタイルが良いこともあって見栄えはやっぱ勝るんですけど、美穂はダラッとした抜き感が一切ない、振り動きの速さと緩急が惚れ惚れする、力感や圧が伝わってきて見入れる、間違いなく今日向坂でダンスの格が一番上だと思います。

素人がダンスを見て「すげぇ」ってヒットする要素って多分速さと緩急だと思うんですよね。齋藤飛鳥のダンスが巧いと言われるのもこの緩急があるとこだと思ってます。金村にはこれはまだ無い。このまま息継ぎせず次もまたこの2人の話をします。

 

 

ってか

1日目のMVPは間違いなく『ってか』の金村美玖です。ソンナコトナイヨで書いたんですけど、今日向坂で一番問答無用で圧を与えられてボルテージを上げて高揚感をもたらす曲はこの曲です。でも、それを全部まとめて一個の球のように込めて超ド直球で投げられてるのは金村美玖だからだと思います。画面越しでもそれほど惹きつけられて見入って目を話したくないと思うのってなかなか無いんじゃないかな。

2日目の間奏のダンス、金村の相手が潮→渡邉→松田→久美と渡っていくので、金村が跳んで着地して前に着いた時は美穂まで流れてるんですけど、動きに入りながら美穂と顔を見合わせて笑いながらハイスペックダンスをしてるのがもう超超熱すぎませんか!?!?みんな見た!?!?最高最高。誰かおすしと美穂に最高って伝えといて。

ここの5人、金村は言わずもがなですけど、美穂とキャプテンはいつもほんとに楽しそうに踊ってる気がします。踊ってるというより、曲に身体が入り込んでる感じみたいな。うまく例えられないけどこの2人はそんな感じがします。最高って伝えといて。

この間奏を越えたあたりからみんなもアガってる感じがあるのも良いですよね。振り絞らないと笑顔が出ないくらいいっぱいいっぱいなのかもしれないけど、それでもみんなでグルーブしてる感じがして良いですよね。2日目の影潮京子が印象的でした。最高って伝えといて。

 

 

JOYFUL LOVE

ここの演出が演出の面では今回僕は一番好きでした。間奏に、光をまとい一列で歩いていくところです。客席の虹、虹の捉え方は人それぞれあるかもしれません。ただ、その虹の中を日向坂が光で導いているというメッセージがすごく良いなと思ったんです。シンプルな演出、伝え方だけど、虹が掛かってるからこそできる伝え方だし、虹が掛かってるこそ意味が出来上がる、そう思うとジーンと来ました。

 

 

僕なんか

すごく良い曲ですよね。好きです。乃木坂のアンダー曲みたいってツイート見ましたけど、確かにその感覚と似てる気がします。Bメロの転調からサビで戻るところ、耳に気持ちいいというか心上がりますよね。あとこういう曲調でアウトロが無いのも好きです。胸が詰まったまま終わる感じ、好きなんですよね。

センターの小坂に視点を当てたときの後ろに加藤齊藤渡邉といるのも好きです。この3人が得意な曲調というのもさらに絵が強くて良い。そして小坂にとっても、無理がない似合う曲調ですごく良いです。大サビでとしきょんがこさかなの背中を押す振りがあるのも良いですよね。

 

 

MC

高瀬愛奈

落ち着きすぎるくらい落ち着いて喋っていたけど、このテンションとその内容だったからすごくこのMCの時間に入っていけたと思います。突飛なことはなかったけど、でも良いコメントだ ったなと思います。

 

 

渡邉美穂

この場所とこの時間が特別だった、というコメント、僕らが期待していた部分をストレートに表していた美穂は裏切らない人だなと思いました。日向坂って全員が基本クオリティが高いので、実際キャプテンを中心としたMCや煽りにも浮ついてたり張り詰めてたりする様子はほとんど見えなかったですよね。そこにホントの心情をくれたこのコメントは1日目の本当に重要なエッセンスになったと思います。美穂のコメントって良いよね、ほんと。

 

 

加藤史帆

スタッフへの感謝って僕がよく行くロック系のアーティストはかなりステージ上で言っていたりするんですけど、アイドルでそう言うのって珍しいなと。かとしも言っていた「一体感」、ライブってこれが全てなんですよね。演者も観客も、どこかの一瞬を切り取ったとしても、これを感じてないと100%のライブじゃない。かとしは結構色んなところのコメントで「早く満員でライブがしたい」だったり「早く声を出せるライブがしたい」って素直に言うことが多かったです。つまり、やっぱりこれらが無いと、かとしの中では100%のライブでは無いんだなってことなんですよね。それでも「一体感」という言葉が出てきたのは、この日のこの場所に特別を感じていたからこそだと思います。それだけで良いなと思いました。

 

 

佐々木久美

ほとんどずっと通常運転で進めてきた中で2日目のWEnのMCのときだけ全然言葉が出てきてなくて珍しいなと思いました。始めることに責任があるとしたら、終えることにも責任があるとも言えます。この東京ドームが始まるまで、年の数字が3つも増えました。大きく大変な想いを抱えて抱えて進んできて、ついに始められたこのステージです。そこまでも本当に辛くて大変だったと思います。なんかそんな、色んなすべてを、これまでの後ろを、振り返りながら、メンバーとファンのみんなが願っていたこの時間を終えるための言葉を探しながら、手繰りながら話していたような気がします。メンバーもファンもみんな、もうキャプテンのコメントに否定することなんて無いだろうと思います。それでも、その責任のようなものを背に、言葉を探していたんだと思います。責任は想いの裏返しです。大きな想いをわかっていたから言葉が出なかったんだろうなと。そう感じたので、このときのキャプテンを見て、あぁ終わりなんだなと感じました。

 

 

 

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 本当に本当に声をコールを出したかったですね。もちろん自分が満足するためにってのもあるんですが、この大きな大きな東京ドームに轟かせたかったです。僕らの声が届いてたらもっとメンバーのパワーになって、それで良いパフォーマンスが見れてもっと歓声を届けられたかもしれない。僕らの声が届いていたらもっと充実した涙を流させられたかもしれない。僕らの声が届いていたらもっとメンバーに満足感を与えられていたかもしれない。やっぱそう思うんですよね。

 

 でも満員で迎えられたのは本当に良かったと思います。乃木坂の時に見たドーム一面のサイリウムの海は本当に圧巻だったので、今回の一面の海も本当に圧巻でした。その光景を与えられたのは本当に良かったと思います。かめはめ波ウェーブも結構すげぇなって思いましたもん。

 

 次はやまびこのようにコールが飛び交うNo war in the futureと誰よりも高く跳べを東京ドームでやることを目指して、約束の卵を歌い続けましょう!