加藤史帆ちゃんと高本彩花ちゃんの話

  僕が日向坂にハマったのってちょうど改名するちょっと前でした。乃木坂を好きなときにひらがなけやきをなんとなく知ってから、その後も頭に残ってたのは加藤史帆齊藤京子小坂菜緒だけでしたね。日向坂にハマってから、僕は基本的に ”好きな子を選ぶ” となったら、ほぼ2期生でした。1期生は、「この子のあそこはすごいい良いよね」はあるけど、”普通に好き” までは至らない、そんな感じだったんですよね。

 

  そんな僕が今、すごく気になって好きになった2人の1期生、加藤史帆高本彩花の話をしたいなと思います。この2人、僕は乃木坂46の2人、白石麻衣橋本奈々未に照らし合わせて見ているところがあります。ここから散々その話をすると思うんですが、多分、そういう見方をしてたから日向坂のこの2人には入り込めたのかもしれないですね。

 

 

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  乃木坂46白石麻衣。誰もが否定しなくて、みんなが大好きな白石麻衣、その特徴の一つは、最初から最後まで ”変わらない人だった” ことだと思っています。初期の白石ってちょっと卑屈感があるというか、自分を卑下してるというか、ルックスとは裏腹に少しマイナス目な雰囲気がありました。あとは、これもルックスとは裏腹な、無邪気で子どもっぽい性格。どちらも大きく変わってないよねってみんな思っていると思います。

 

  この ”変わらなさ” って、僕は「肯定されていないから」起こるものだと思っています。もちろんこれは性格の問題も入ってくるので、肯定されても肯定されていると感じてない、も含めてにはなるんですが。人って否定されると改善をするんですね。でも、この改善ってのは結局持ってるものの延長線上なんです。ほんとの意味で「新しいものに変わる」ときって、僕は圧倒的に「肯定されたとき」だと思っています。白石は、ここ晩年は乃木坂が白石に頼らざるを得ない状況が続いてたのでずっとすがられて矢面にはいましたが、アイドルという世界で最も評価としてわかりやすくされるポジションに関しては、卒業センターという特殊なものは除いて、結局単独センターは2回だけでした。

 

  日向坂46の加藤史帆、僕は最初に知ったときからひらがなけやきのビジュアルアイコンとして覚えていました。乃木坂で言えば白石麻衣、みたいな感じ。ただ彼女は、みんながこのビジュアルアイコンのタイプの人にイメージしている佇まいからは少しはみ出てましたよね。はみ出ていたというか漏れ出していたというか(笑)。これって白石の無邪気さとは少し違った、素直さという彼女の良いところだと思います。

 

  セルフドキュメンタリーの彼女の回を見たとき、彼女は本当に自信を持てていない子なんだなと本当に思いました。そういう子なんだなと思うのは簡単ですけど、でも、僕らが見ている彼女とはだいぶ乖離してるよなって思いました。彼女が良く言っている「最強の女になる」という言葉、これって自分が自分を認めるし、みんなが自分を認めてくれる、そのどちらもの状態をなんとなく想像して言っている言葉だと思います。

 

  そうです、やっぱり彼女は、みんなからも全然認められてないなって思ってるんですよ。これってやっぱり、彼女も ”変わってない人” だからだと思います。彼女も根本的に卑下しがちだと思いますけどそれは変わってないし、反応や対応のような素直さのところも変わってないですよね。変わっていないのは「肯定されていないから」、同じくそう思ってます。だから、この今回の表題曲のセンターはすごく嬉しいなと思いました。加藤史帆にはまだ、破れる殻があるし、破りたい殻があるんだと思われているんだろうと思うと嬉しいですよね。

 

  彼女の一度目のセンターは『ハッピーオーラ』という曲でした。今ではこのハッピーオーラという単語そのものが、ひらがなけやき、そして受け継いだ日向坂46というグループそのものの象徴語となっています。もしかしたら多くの人の中では「いくつかある曲の何人かいるセンターの中でハッピーオーラはかとし」くらいの薄れ方かもしれないし、ハッピーオーラという言葉がグループの象徴として根付いたのはたまたまの結果論だったかもしれません。でも、そんな象徴語になった曲のセンターとして選ばれていたのは彼女だったということは、本当に大きな事実なんだと思います。

 

  そんな彼女が、日向坂として勝負にかけた小坂菜緒ひらがなけやきとして勝負にかけた佐々木美玲、その次のセンターに選ばれました。選んでいる人たちが、ここで加藤史帆を選びたい、と思っているくらい肯定されているということ。そして、僕たちみんなは加藤史帆のセンターに誰も文句を言わないくらい認めているということ、それが彼女の中に作られて、本当の意味で絶対的な存在になるといいなと思ってます。「日向坂の絶対王女」、彼女にはそんな言葉を与えたいなと、思うんですよね。

 

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  乃木坂46橋本奈々未。みんなのたくさんの ”好き” が届かぬ人になってしまった橋本奈々未、ショートカットの似合うスタイルとルックス、頭の良さとそれを表す振る舞い、落ち着きとそれを感じる声色、威張らなさと親しみやすさ、年下への面倒見の良さと求心力、そんな総合的な良さに反するダンスや歌唱能力のスキルの無さ、アイドル的パフォーマンスの無さ、尖ったものの見方と発言など、オンリーワンな異彩さが記憶に残っている人です。

 

  僕が乃木坂46に入っていったきっかけは紛れもなく橋本です。もちろん最初はショートカットとルックスってとこでしたけど、乃木坂を好きになるにつれてもやっぱり気になる存在でしたし、僕にとって圧倒的な推しができた後もライブではよく橋本に目を移してました。これってやっぱり ”オーラ” だと思います。特に橋本のこれは、「何を考えてどこを見てるんだろう」と、人間的な深さをみんながどこか感じてるものなんだろうと思います。

 

  日向坂46の高本彩花。僕が初めにひらがなけやき、日向坂に入っていったときの彼女のトレードマークはポニーテールでした。ショートカットやポニーテールが、多数の女の子の中で目を引くのはまぁその通りだなぁって感じですね。僕は2期生ばっかり好きになっていったんですけど、彼女だけは唯一、第一感で好きな1期生でした。

 

  僕にとって初めて行ったライブが日向坂46デビューカウントダウンライブでした。パフォーマンスを生で見るのが初めてだったので色んな子の良いところを探して見ようと思って万遍なく見てはいたんですが、偏って多く見ていたのが圧倒的に動きが良い東村と、別に動きが良いとかそういう訳ではない高本だったなと、今でも覚えてます。

 

  そのどっちの感覚も、僕の中では橋本奈々未を見てたときの感覚と同じだったんですよね。本当にこの2人を重ねていました。最初は似たタイプなんだろうなとなんとなく思い込んでたんですけど、それは全然違いました。彼女と橋本はまったくタイプの違う人間でしたね。ショートカットやポニーテールが似合うルックスとスタイル、ダンスや歌唱能力のスキルの無さ、まず間違いなく似通ってるのってここだけ。正直、感覚や心証として似てると思わされているのってアイドルとしてはよく目立つこの2つの要素だけだと今では思ってます。

 

  でも、彼女がライブ映えして目を引くタイプというのは、その後何回ライブを見ても変わらなかったですね。ルックスだけで惹かれることって僕はほとんど無かったのですごく不思議な感覚でした。でもこれも後から気付きました。橋本には無かった彼女の本当の特徴は、 ”ほんとによく笑っている” ことです。

 

  笑顔がベースというか、笑顔のシーンがベースの印象の人というのはすごく目を引くんです。アイドルを見ようとする人って、やっぱり一生懸命にしている、もしくは楽しそうにしている子を見たいと、少なからず心のどこかで絶対に求めていると思います。だから目を引くんです。彼女の ”オーラ” には「どんな表情をしているだろう」と思わせる力がまとってるんだと思います。

 

  そんな力を持っているはずなのに、彼女の立ち位置は次第に目のつかないところに行ってしまうようになりました。僕にはそれがすごく違和感で。彼女はポテンシャルそのものは高いのでそれだけで存在感を出せるだろうと思いきや、日向坂の回りにいるメンバーはすごくがむしゃらに努力する子が多かった。その土俵に彼女はいなかったので、圧倒的な取り残され感ができてしまったんだろうなという感じです。

 

  彼女のブログの中で、僕がすごく好きなブログがあります。年下の子たちにとって、素敵なお姉さんになりたい、という内容です。年下に力を尽くしたいというのは、奉仕することが喜びという性格のタイプではあると思います。だけどこのタイプの人って、僕も同じタイプの人間なのですごくわかるんですが、相対的に上に立てるような能力を持てるようでいたい、と心のどこかで思ってるんですよね。加藤と同じで、ちゃんと「認められる人になりたい」と思うタイプなんじゃないかなと思うんですよね。

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  事実その通り、コロナの初めの期間から、彼女は変わるための努力をしていったんだろうと思います。僕がすごく変わったなというか、変えたんだろうなと思うのは、テレビだろうとすごく普通に、彼女の良いところである「ほんとによく笑っている」ってのをやるようになったなって思います。だから、ひなあいみたいな大人数いてもカメラで抜かれるし、目を引くからMCや企画側から振られるし、スタジオでも良い位置にこの子を置きたいってなってきたんだろうなって思います。ポジションが3列目になったときは笑ってなかったという訳ではないんですが、明らかに最近は笑顔のシーンがベースになったなって思うんですよね。

 

  そして、今回のシングルでは2列目に帰ってきました。ずっとフロントを張ってきた齊藤京子と、前作センターの佐々木美玲と、その2人と一緒に固める一つのポジションに選ばれました。これは、ただ戻ってきたんではなくて、またひとつ認められて選ばれたんだろうと、僕は思います。だから、これもまた僕は嬉しいなと思います。彼女はこういう位置や役にいるべきだと僕は思います。選んでいる人たちも、そういう思いもあるんじゃないかなって。日向坂で笑顔といえば、みんな丹生明里佐々木美玲が思い浮かぶんだろうなって思います。でも僕は、高本彩花こそが「日向坂の笑顔の中心」だと、そう思ってます。

 

 

 

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  どうでもいい話なんですが、最近てにをはをちゃんと考えて使うとか、ら抜き い抜き言葉にしないとかを意識してるんですけど、日本語を正しくするほど堅苦しさが増えてあれですよねほんとに(笑)

  かとしといえば、ひなあいの影山復帰回で、影山が色々考えててすごいなって若林が感心したあとにかとしはどう?って振ったときの「え?ないですね!」ってのがめちゃくちゃ面白かったですよね(笑) あれだけ番組の中でリードする役をやってきて中身は何も変わってないってのが、むしろ変わんないでくれって思いました(笑)

  おたけは魚を捌けるとか料理が得意なのがなんかギャップを生んでる感じで良いなぁと思います。というか、おたけって見た目や立場に比べて意外と ”できること” が少ないので、素直にできることを見させられると一際際立つ感じがあるのが、良いキャラクターだなぁと思いますね(笑)