ハルジオンが咲く頃

 昨日、14thシングル「ハルジオンが咲く頃」の初披露、またフルサイズがオンエアされました。深川麻衣、最初で最後のセンター、バラードではなくアップテンポの明るい春らしい曲調の楽曲です。


 私は、以前楽曲に関してこんな予測をしていました。


 

◆雑草の中に咲く花
『いつもそばで微笑んでた 日向のような存在』
『花の名前なんてそんなにしらないよ だけど君のことはずっと覚えている』
◆耐性が強く粘り強い
『つらい時も変わらぬまま 君は君の姿勢で 運命受け入れてた 地に根を張る強さで』
と、”ハルジオン”という花に沿った歌詞が非常に多く散りばめられています。
 
 更にそれ以上に、”深川麻衣”という人物を”ハルジオン”という言葉に照らし、多く表現されています。彼女の卒業と、花言葉の「追走の愛」を結び表現されています。
『まるで母親みたいに 近くにいる気配に安心した』
『君も季節が過ぎれば いなくなるとわかってる』
 
 この曲に軟らかい表情を感じるのは、否定的な単語(ネガティブワード)が少ないからと思います。はっきりとしたネガティブワードは、「怒り、悲しみ、憂鬱、枯れる」のみです。これらは、彼女を表現する際に使われただけです。
『悲しみや怒り 憂鬱なことはないの?』
『ハルジオンが枯れたとしても ... 愛は与えるものと 君を見てて思った』

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 深川のセンター抜擢から予想はされていたものの、これまでに反映された詞になるとは驚きでした。ある程度彼女やグループを知らないと100%伝わりづらいことはわかります。ただ、色んな部分があっても想いを詰めたこの楽曲は、私は素晴らしいと思います。

 この曲が目を見張る最も素晴らしいところはやはりここです。

やっと言える 大好きだよ

 この楽曲が、暗に”深川麻衣”に沿って作られていることはファンならわかります。すなわち、運営など上部の人たちの想いが乗ってます。ただ、ここの歌詞だけはそれだけでない。上部の人たちが想いを投げ、その想いをパフォーマンスする彼女たちが、ファンではなく”彼女”に対し乗せる。それも超どストレートに。そんな想いの連鎖が秘められ、彼女たちに与えることを許す、素晴らしい歌詞です。それほどまでに暖かい曲ありますか?
 ちなみにこの楽曲は、対象を隠す「君と僕」タイプ、「自由や未来」といった応援・鼓舞タイプです(詳しく知りたい方は以前の記事を御覧ください)。このフレーズを不特定の誰かに向けてるとは思えませんよね。

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 曲調に関しては、卒業バラードではないことは当たりましたが、それ以上にうまいことは言えません。コードが~とか4つ打ちが~とかうまいことを言えればよかったのですが、勉強不足です。私は、こういった明るく春らしい暖かい曲は大好きです。素人的ですが、Bメロからサビへのインパクトが若干ない気もするのが気になりましたが。

 ダンスは、小さいフリで動きが沢山タイプでした。サビの動きが多い気がするのと、既視感たっぷりだったのは多少気になりましたが、フォーメーションがわかりやすく動く曲は私は好きです。Bメロのフリも好みです。
 話題になったラストのフォーメーション、私はハルジオンの花を表しているように思いました。なので、中央にいる2人に意味があるという予想には異論はありません。ただ、そこにいたのが堀であった、そのことに対する深読みは今はしてほしくないなと思います。そこに意識してしまうと、本当に目に焼き付けたいことが薄れていく気がしてしまいます。その意味は将来考えればいい。将来に結果論を語ればいいじゃないですか。今は「堀おいしいな」くらいにしといて、本当に目に焼き付けたいことにすべてを注ぎませんか?

 最後に。私は、これほどまでの楽曲を予想していませんでした。いや、潜在的に望んでいなかったのかもしれません。何故なら、その意に沿った楽曲であるほど、この楽曲を聞く度に、強く『君のことを僕らは思いだすだろう』だからです。楽しいけど悲しい、嬉しいけど寂しい、そんな感情に渦巻かれてしまいます。彼女が巣立つまでに、なんとかこの楽曲に消化し昇華する方法を見つけていきたいと思います。

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