14th選抜予想

14th選抜

  予想と題しましたが、事細かな配置などは考えません。徒労です。つまり限定的な目算です。巷では乃木中の次回予告から解析されてましたが、そんなもの一旦忘れます。
 
  結論から申しますと、14th選抜のセンターは生田絵梨花と予想します。その理由を述べていきます。巷では同じく《センター生田》を予想する声が多いように見受けられます。なので、私と同じ考えを持っている方もいるかもしれません。

去の4年間を紐解く

  このグループの軌跡は、まだデビューしてたった4年です。ただその4年に非常に詰まっている分、戦略と言えるような運営の狙いがハッキリわかるような気がします。それが意図的だったか、結果的だったか、わかる筈もありませんが、まずそこを紐解いていこうと思います。

1年目(2012年)

1st~4th(センター生駒)
  デビューの年です。1stシングルリリース日はお馴染み2月22日。この年だけ、年に4シングルリリースしています。その4thシングルは12月発売、最も音楽というジャンルが表立つ月です。その表題曲は『制服のマネキン』。客観的に見て、今でも乃木坂46の曲で最も一般に知られている曲であると思います。

  今回の本題とは少しずれてしまいますが、この1年目の4つの表題曲はかなり狙いがあったように思えます。

  • 1st:フレンチポップス/ゆるやかなダンス/キャッチーなタイトル、乃木坂46のスタイルを示そうとした出発点であり原点です。
      "1枚目"という事象を考えると、考察を短く纏められる気がしないので、またの機会とします。

  • 2nd:1stで示したスタイルは引き継ぎました。
     私は、このシングルで最も重要だったのは、選抜は大きく入れ替わることを”内外”に示すことだった、と推察します。実際大きく変わったのはセンターの”脇”の2人です。だからこそ、それをテレビ番組で放映するという手段を1stから取った、と考えます。

  • 3rd:所謂アイドルらしいポップな曲に転換しました。当時それがショックだったメンバーもいたようです。夏発売ですが以後のような夏曲ではありません。
     私は、この3rdシングル『走れ!Bicycle』は4thシングル『制服のマネキン』を際立たせるためのお膳立てだったように感じます。言わば、乃木坂スタイルの1st・2ndと『制服のマネキン』との間のクッションです。この曲のMVは、アイドルグループなのにぱっと見では誰が誰かわからない、不思議な作りです。これはそのため、クッションであるために、この曲と乃木坂46のイメージが直結しきらないように、この曲のMVは皆同じ格好をさせて”見た目を隠した”、そう考えます。

  • 4th:1年目の12月に勝負を仕掛けるための曲です。私がかじった界隈の言葉で表すと「破壊的イノベーション」です。
     当初からこの曲(もしくはその類の考え)でグループを弾かせる戦略を抱き、3rdだけでなく1st・2ndのコンセプトづくりもお膳立てだったとしたら、並大抵の戦略家ではないと思います(当初の秋元康の発言を聞く限り杞憂である可能性は高いとは思いますが…)。
     センターの生駒がこの曲にマッチし、逆に脇の2人がギャップ感を際立たせている、この曲のためのフロントと言われても偶然ではないような気がします。

  長々話してしまいましたが、この年のポイントは、年4シングル通してセンターが生駒里奈であったことです。2ndで選抜は変化しえる示唆が与えられ、3rdは位置関係に意味をなそうとしていない、4thは秋元真夏復帰による小事変がありました。センターが変わる道理はあったわけです。生駒センターは5thまで続くわけですが、初めからその期間をかけて、生駒を「集団の柱」として、乃木坂46のアイコンとして創りあげる意図があったということです。同じマネジメントをまた2年後に行うわけですから明白です。
  余談ですが、生生星って彼女たちの推しであっても、そうでなくても乃木坂ファンなら特別な思いがある方は少なくないと思います。ただ、生駒里奈が真ん中に立ち続けたからこそのこの3人、ということを忘れないでほしい、と紅白を見て思いました。

 

2年目(2013年)

5th(センター生駒)、6th(センター白石)、7th(センター堀)
  2年目以降は年に3シングルとなります。この年、3作ともセンターが異なります。同時に、置かれた意味合いも全く異なっていたと考えます。
  5thの『君の名は希望』は乃木坂46にとって最も特別な曲になりました。6thで初のセンター交代、7thは大サプライズでした。正直、堀の抜擢は良いにせよ、センターに抜擢したのは「思考より行動が先」感しか抱けませんでした。7thに初選抜が多かったのも同様です。
  この年だけ長期的なマネジメントが見えなく統一感がありません。あえて言うなら、マネキン→1stバスラ→希望で固まってものを壊してみた、「守・破・離」の「破」の年であったように感じます。2期生加入のタイミングからもそう思わされます。
 

3年目(2014年)

8th、9th(センター西野)、10th(センター生田)
  乃木坂46の歴史の1ページであるマカオバンジーを成し遂げた西野七瀬のセンターから年が始まります。
  この年のポイントはこれです、西野七瀬のための1年です。その理由は、9thの夏曲センター西野で継続したからです。西野のための年は、次年の4年目まで続きます。
  10thのセンター生田は、完全に紅白"初"出場を照準にしたものです。次年の生駒センターとダブルセンターと同じ意味合いと考えます。特にこれは、乃木坂得意の「戻ってきた人」戦法です。
 

4年目(2015年)

11th (センター西野)、12th(センター生駒)、13th(ダブルセンター西野・白石)
  この年のポイントも前述した通り、西野七瀬のための1年です。
  12thの生駒センターは”戦法”です。"兼任復帰"と"センター復帰"、相乗の価値ある戦法です。ただ、それを何故"夏"にしたか。本人も「年末に向けて大事な夏」という発言をしていました。この戦法を夏に使ってしまったがために、紅白"初"出場を照準にした戦略が「ダブルセンター」になったと考えます。
  夏クール放映、12th『太陽ノック』を主題歌にしながら『初森べマーズ』は主人公に西野を据えました。クランクインが5月25日みたいですので11thと12th選抜発表の因果の後先はあるかもしれませんが、結論は同じです。"夏"の中心を生駒にし、物語の中心を西野にすることで、2015年の中心も西野にしたのです。
 

紐を解く

  まず、年括りで紐解きます。2012年に生駒を、2014,2015年に西野を、という長期的なマネジメントがあることがわかります。生駒がヒーロータイプだとしたら、西野はドのつくヒロインタイプで、共存するにもバランスが良いです。また、生駒は象徴として仕立てましたが、西野は白石の後に次ぐ位置として仕立てました。

  続いて、期ごとに紐解きます。
  •  年始曲(5th『君の名は希望』、8th『気付いたら片想い』、11th『命は美しい』)は、非常にメッセージが強いです。5th、11thは言わずもがな、8thも乃木坂の曲でメンバー人気が最も高いなど高く女性人気を獲得するほどのメッセージ性です。
  •  夏曲(6th『ガールズルール』、9th『夏のFree&Easy』、12th『太陽ノック』)は、曲が大事なわけではありません。大事なことは"真夏の全国ツアー"の中心となることです。キャプテン桜井の存在もあるので、見ている側は大してはそう受けとらないかもしれません。しかし、上記の生駒の発言にも表れているように、やる側はとして違うと推察します。
     そして、その中心が白石→西野→生駒と3年間異なっています。上述した理由で生駒は少し意味合いが違うかもしれませんが、1人を仕立てるために特に全ツは手段としているように思います(アンダーライブのセンターも同様です)。白石に関しては、初めからある程度仕立てられていたこと、生駒からバトンを受ける適任であること、この手段を与えられる最高のタイミングであることが重なって、白石の直感的なイメージではない夏曲に当てたと想定できます。
  •  年末曲は、その時々での短期的な戦略を取ってるように見えるので、取り立てることがありません。
  若干濁していた(つもりだった)白石に関して少し述べます。私は、白石「センターのスーパーサブ」と捉えています。野球で言えば「4番離脱時に4番を任せられる3番バッター」です。野球に精通している方なら、これが如何に大事なことかわかってもらえるかと思います。

予想

  改めまして予想です。といいつつも、言及するのはセンターのみです。
 
  年長者(乃木坂は年齢層が高いので成人以上としましょう)は、既にセンターの“活動”を経験している生駒・白石・西野、加えて伊藤万・井上以外はほぼ無いと考えます。前3者は、年始曲なので相当メッセージ性の強い“ヒット”曲を目論む場合のみかと思います。5thの生駒パターンです。もし西野になった場合のみ、このグループは西野と心中する気かもしれません。後2者は、素質と能力がある、それだけの話です(悪い意味ではありません)。どちらにせよ1シングルのみの短期的であると思います。
 
  年少者(成人未満)は、それこそ次世代エースです。少なくとも年始・夏は連続して中心に立ち、エースとして仕立てられるメンバーです。白石が当初からこれまで支えてきた位置を西野が担えるようにした、その西野の次の順番として、紅白明けの絶好のタイミングです。
  西野のパターンがあるので誰でもあり得ると考えると、やはり挙がるのは、齋藤飛・星野、次点で今勢いのある北野・寺田です。前2者はかなり可能性はあると思います。何故なら若いからです。年齢は歴とした客観的指標です。ただ、私がマネジメントできるなら、彼女たちは次次世代にします。何故なら若いからです。後2者は、選抜経験も少ないので未知数ですが、個人的には”段階”を踏んで欲しいと思います。
  素質・能力を見初められている、年少者のセンター“活動”経験者は、生田・堀、加えて中元です。堀・中元は13thアンダーセンターであったため、次シングルですぐにセンターという可能性は低いと考えます。特に、堀は”戦法”が使えるため、年末にはあるかもしれません。

結論

  私が生田絵梨花を予想する結論を述べます。
  最大の理由は、西野に次ぐ”エース”に仕立てるのに最適任者であり、最良なタイミングであるからです。その理由はここまで読み進めて頂いた方にはわかってもらえると思います。加えて、この先「別れ」という事象が繰り返された時の準備です。私は、今年1年を生田の年にするべきだと考えます。

最後に

    とは言ってもこうなることが最も道理が通り、最も可能性が高いと思っている程度です。マジョリティは得てして正しいものです。
 センター以外もそうです。飛鳥・星野の福神継続や堀・中元の選抜復帰は、誰もがそう思うことは最も道理が通ることだからです。
 最後に、私は誰が「落ちても」「上がれなくても」一定的以上は悲しいです。だから、センター以外の配置を考えても徒労だと思ってます。